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長隆海洋王国の世界最大の水槽は日プラ製

日プラは香川県にある授業員90名程度の会社。製品は海外では「アクアウォール」と呼ばれ、技術力は高く評価されている。

水族館の水槽って、新しい水族館が建てられるたび、日本一、世界一を目指して大きなものになっていっているようだ。数年前まで、沖縄の美ら海水族館の水槽が世界一の大きさだった。

  • 沖縄の美ら海水族館、幅22.5 m
  • ドバイのショッピングモールにできた無料の水族館「Dubai aquarium」、幅33m
  • 長隆海洋王国、幅40m

これら、歴代ギネスの世界最大水槽の記録はすべて日プラのアクリルでできている。

沖縄の美ら海水族館に水槽で使われているアクリル壁のサンプルが置いてある。その幅はなんと60cm。横に回って断面を見ると、何層もの筋が見える。アクリルの板が16枚重ねられている。

「一枚ものを作るよりも、重ねた方が均質で像がゆがまない、強い板になる」とのこと。

板を張り合わせるやり方は「従業接着」

  • 板と板の間のすき間に液状のアクリルと硬化剤を混ぜて流し込む。
  • 固体の状態でいられる限界の82℃まで上げてから徐々に冷やしていく。

こうして、厚さ60 cmというアクリルの壁を作る。

巨大水槽メーカーは世界に3社。うち、2社は日本企業で、日プラは世界のシェアの7割を占める。世界40カ国以上に納入した実績があるという。従業員わずか90名という香川県のローカル会社が世界のトップを誇るというのは、本当にすごいことです。