10年前の自分に教えたい!

昔の自分に教えてあげたい「先端科学ネタは大学で学べ!」その方法トップ3

中学校の理科教師としてスタートした20年前の自分は、日々の授業を教科書通りにやるだけで精一杯でした。しかし、それだけではつまらない!教科書の勉強と先端科学のつながりを示せる教師の力があれば、将来理科で飯を食う生徒を増やせるのではないかと思います。

とはいえ、現役の教師が最新科学を学べる場所なんてあるのでしょうか。結論、あります。しかも、日本全国に。それは、理科系の大学です。大学は大学生が勉強する場所と思っていませんか。今、ブランドイメージ戦略のために、市民向けのサービスを充実させている大学が本当にたくさんあります。

今回は「先端科学ネタは大学で学べ!その方法ベスト3」としました。大学で学べといっても、学生時代に学んでおけという意味ではありません。大学を卒業した若い先生達が先端科学を学べる機会として、大学を利用する方法をまとめます。

  • トップ3 出前講座に参加しよう。
  • トップ2 公開講座に参加しよう。
  • トップ1 オープンキャンパスに参加しよう。

トップ3“出前講座に参加しよう”

子ども向けの科学イベントには、大学の理系学部の研究室やサークルが参加していることがあります。全国各地で毎年行われている「青少年のための科学の祭典」などの子ども向けイベントにぜひ出かけましょう。

「青少年のための科学の祭典」は、大学の難しい研究を噛み砕いた、子ども達でも楽しめる工作などのブースがたくさん出ています。

トップ2“公開講座に参加しよう”

理系大学の多くは、地元市民向けに「市民講座」を行っています。毎年、その大学を代表する教授陣が、大学のアピールの場として魅力的な研究成果を発表することが多いのです。規模としては、「サイエンスカフェ」など比較的少人数のイベントも多いですが、公共のホールで行う1000人規模の講演会まで様々です。内容は、高度な物が多くなると思いますが、一般市民向けなので、比較的分かりやすく、馴染みやすい物が多いと思います。専門的な知識が欲しい時だけでなく、ちょっとした雑談のネタとしても効いていきます。ぜひ、近所の大学の一般講座をネットで検索してみましょう。

トップ1“オープンキャンパスに参加しよう!”

せっかく学びに行くなら、研究室を見学できて、研究で使う装置を実際に使った、研究体験ができる講座に参加するのが良いと思います。

夏休み期間に高校生を対象にしたオープンキャンパスを行っている大学が結構ありますが、中には、一般向けに行っている研究室もあります。高校までの勉強では決して体験できない内容の学びが、オープンキャンパスで体験できるのは、とてもお得です。

大学の先生としても、その学部、学科のよさが伝わる実験や講義を選んでいます。比較的簡単で、結果がわかりやすく、しかも普遍的な学びの要素が揃っている内容が体験できるような内容になっている物が多いのです。ぜひ、オープンキャンパスに参加しましょう。