うっそうとしたモウソウチクの竹林では、雑草も生えません。
今、全国あちこちにあれはれた森林があり、問題になっています。中でもモウソウチクによる里山の劣化は、スピードが早く、雑木林がほんの数年で、竹林に変わってしまいます。
孟宗竹は、背が高く、それまで優位だったコナラなどの落葉広葉樹より高くに葉を茂らせ、低木、中低木だけでなく、高木類の光合成ができなくなってしまうのです。
手入れをしたら、スミレが生えた!
僕がお世話になっている市民グループで、2年間ほどモウソウチクの伐採を進めたところ、徐々に林床が明るくなってきました。
そして、この春には、ついにスミレが生えて可愛らしい花を見せてくれました。
そのほかにも、サンショウや、サカキなどの低木が実生で出始めています。竹林整備の成果として大変嬉しいことです。
これからさらに竹の密度を減らし、潜在自然植生に徐々に近づけることで、多様な植物を楽しめる里山に育てていきたいと思っています。