単位ってすごく大事。「４０Wの電球」、「１２００Wのドライヤー」というような、ワット（W）というのも単位のひとつです。
ワットは、その仕事の大きさを表しています。８００Wのストーブは、４００Wのストーブの２倍の熱を生み出します。
確かにワットは電力の単位だけど…
ワット（W）という単位は、その器具の、じっさいの能力を表すのにも使われます。たとえば、「仕事率１００Wの掃除機」のように。「２００Wのアンプ」だったら、けっこう大きな音が鳴りそうだなと分かります。
実は、ガス器具にもワット数が書いてあります。
ガスコンロの表示を見てみると、3.51kWと書いてあります。3510Wですから、1200Wくらいのホットプレートと比べ、大きな仕事ができます。
ガスをたくさん使うほど、生み出す熱エネルギー（W）も大きい。
このガスコンロの例だと、ガスをたくさん使うときの「最大火力」が3.51 kWという意味です。使うガスの量を少なくすれば、発生する熱も小さくなります。
ちなみに、ワット数を１４で割ると、１時間当たりのガスの使用質量が分かります。３．５１k／１４＝０．２５kです。このコンロを最大火力で使うと、１時間あたり、0.25 kgのガスを消費します。ガスは質量で測ることができる点で、電気よりわかりやすいですね。
ちなみに、ヒトが消費するエネルギーの平均は１００Wくらいです。この場合、使っているエネルギーは、電気でも、ガスでもなく、私たちが食べた食品です。
