酸とアルカリを混ぜるとお互いの性質を打ち消し合います。
- 酸性の水溶液に、アルカリ性の水溶液を少し混ぜると、もともとの酸性の強さはどうなりますか。
- そう、弱くなります。酸性の水溶液が少しだけ中性に近づいたのです。これを中和といいます。では、アルカリ性の水溶液を、ジャンジャン入れていきます。するとずっと酸性のままですか。
- そう、どこかで、中性になり、さらにアルカリを入れるとアルカリ性の水溶液になります。
- 酸と、アルカリが打ち消し合うのは、酸に含まれる水素イオンと、アルカリに含まれる水酸化物イオンが結びつき、水になるからです。
中和の時、水の他に塩(えん)ができます。
- 中和でできる物質は水だけでしょうか。
- 水だけではありません。水の他に、酸の陰イオンと、アルカリの陽イオンがくっついた物質ができるのです。塩酸と水酸化ナトリウムが中和したときできる物質は水と何ですか。
- 塩化ナトリウムです。塩化ナトリウムは食塩の主成分ですが、できたものは「えん」と言います。塩と書いて「えん」です。
酸とアルカリを混ぜる時、お互いの性質を打ち消しあって水ができます。
中和のとき、水の他に、塩(えん)もできます。