「入学式」を教室に「配信」しよう。
この記事は2020年3月27日に書いている。COVID-19の流行で4月の入学式が、延期・縮小・中止など、どうなるか見通しが持てない。少なくとも、これまでの予定通りに行うことはむずかしくなってきた。
ある市の中学校では、入学式の会場である体育館に、在校生を入場させず、新1年生と保護者、一部の教員だけ参加することに決まった。
入学式は、1学期の始業式を兼ねており、2年生・3年生にとっても大切な節目であり、できれば参加させたい。そこで、体育館にビデオカメラをセットして、2年生・3年生の教室のモニタ画面に画像を映すことで、参加させる方法を考えた。
体育館から100メートル離れている放送室に動画を届ける
学校によっては、放送室から各教室のテレビに映像を送るしくみがある。今回はそれを使うことを考える。
体育館と放送室がすぐ隣にあれば、少し長めのHDMIケーブルでつなげば放送室に動画を届けることができる。しかし、大抵は数十メートル以上は離れているのではないか。
今回、僕の学校で使ったのは、写真のこのケーブル。これ一本で100 mのHDMIケーブルです。途中が光ファイバーになっているので、ケーブルはないけど、画像の劣化なく、長距離伝搬させることができます。
では、体育館から100メートル以上離れた場所に映像を送るにはどうしたらよいだろうか。
もっと長い距離なら、「HDMI 長距離転送」で検索すれば出てくる、LANケーブルを使った伝送がおすすめ
Googleで「HDMI 長距離転送」で検索してみると、そういうことができる機器が市販されていることが分かる。
HDMIケーブルは比較的高価だが、転送用の機器は、LANケーブルを使う。LANケーブルは安価なので、長い距離を、安い予算で動画を送ることができる。
どの機器にするとよいかは分からない、あまり安いのは信用できない。
「サンワサプライ HDMIエクステンダー」で検索しよう
信頼のメーカーのものを使いたいなら、「サンワサプライ HDMIエクステンダー」など、ブランド名を付けて検索されるとよいだろう。
商品によって、延長できる長さにも限りがある。また、途中にLANケーブルのハブを使うことによって、延長できると書いてある製品もある。
何事も工夫しだい。自分の頭で考えた方法で、この非常事態を切り抜ける。こういう働き方は大変だけど、自主的にやっていることなので、やりがいを感じることができるので、ストレスを感じない。同僚からは感謝され、ますます気持ちよく仕事ができる。
4月の入学式、実際に体育館から、放送室まで、画像を送り、各教室のテレビに写すことに成功した。今回は、地域のボランティアの方に機材と人手をお借りして、ミキサーをつないで、音声をできるだけクリアにしてもらった。また、ビデオカメラは、3台使って、真正面から、舞台全体、体育館全体の映像を切り替えた。
しかし、そこまでやらなくても、ビデオカメラ1台と、長〜いHDMIケーブルが一本あれば、やろうとしていることは達成できる。諦めずに是非挑戦してほしい。2020年4月9日更新。